抗がん剤病棟(化学療法センター)への入院の流れを書いています。

■目次
病棟設備の説明後は、検尿や培養等の検査+大量の採血
病棟の設備等の説明が終わったら、次は、治療前の検査を行います。
抗がん剤をする前と後で、どのような反応がみられるか確認するうえで、治療前の検査はとても重要になってきます。
例えば、採血、検尿、レントゲン、、
疾患によって(主に血液のがん)は、3種培養と言って、尿、のど、便に耐性菌等いないか確認することもあります。
この培養から、他の患者に感染する恐れがある菌が出た場合は、個室管理になります。
個室代が心配・・・でも大丈夫!病院によりけりですが、そこは病院持ちになるでしょう。
培養に関しては、滅菌で検査するので、普通の検査よりも厳密になります。
尿を採る前に、お下(しも)を滅菌シート(使い捨ておしぼりみたいなの)で拭き、滅菌カップに尿を採ります。それを看護師に速やかに渡します。
また、のどの粘膜と便に関しては、看護師が、太めの綿棒みたいなものをそれぞれに差し込んで採取します。
のどは、少しくすぐったいような感じで、おしりはいい気はしないですよね(笑)
培養が不要な場合は、ここまで厳密ではないので、一般的な検査の仕方ですよ。
採血は、普通のがんで3本前後、血液系のがんになると5本前後採ります。
検査項目が分かれるので、こればかりはしかたないです。
入院する前に、外来で直前に採取していた場合は、採血やその他検査しないこともあります。
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検査結果をもとに治療の最終確認のため、医師とのIC(説明)へ
治療方針においては、入院前に いつ入院して・どんな治療内容・入院期間か ある程度話している場合がほとんどです。
入院時に付き添いの家族の方が来られ、検査結果をもとに、詳しくIC(説明)があります。
なので、基本的に入院時は家族の方に付き添いしてきてもらうことが前提です。
あとから、親族がパラパラ来て、医師の説明を求めても、医師も多忙なため時間を割くことが難しい現状です。
また、又聞きだと伝言ゲームのようになって、解釈によっては話の内容が変わってしまうこともあります。
説明を希望される方は、できるだけ最初のICに同席していただきたいです。
医療スタッフは、このICに同席している方がキーパーソンなんだなと認識することが多いです。
もちろん、子供(長男の方とか)が遠方にいる場合等は臨機応変に対応します。
医療スタッフ的にお願いしたいことは、続柄的に遠い親戚が治療後に見舞いに来られ、説明を求めるパターンです。そういった場合はキーパーソンである近しい身内から伝えていただければと思います。
個人情報の問題もありますし、デリケートな内容なので、親戚でも、どこまで話すのかは患者さん・家族のさじ加減になるので、医療スタッフからは安易に言うことはできません。
IC時、事前に質問がある場合はメモにしておく
患者さんの状況によっては、厳しい内容を話される場合もあります。
緊張や感情が高ぶると、しようと思っていた質問さえも飛んでしまいます。
看護師も可能な限りICに同席して、患者・家族の反応を見て、適切なアシスト(質問がしやすいような空気づくりや声掛け等)をしますが、質問したいことは、事前にメモしてくるといいと思います。
検査結果によっては、「治療せずに経過をみる、入院中止!」となることも
ごくごく稀にですが、検査結果によっては、
「治療はまだ必要でない。時期が来たら実施しましょう」 こういうこともあります。
そういった場合は、外来診察の扱いになり、帰宅していただきます。
稀なパターンですが、肺がん患者さんとかはたまにありました。
検査やICが終わり、特に追加事項がなければ、入院一日目はこれで終了です。
翌日から抗がん剤の投与へ移行する場合が多いです。
ICの状況や検査の追加等で伸びてしまうこともあります。
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